酵素とは
酵素の詳しい効果について入る前に、酵素そのものについて基礎知識を説明しておきましょう。
酵素とは分子のことで、生体内で起こる化学反応に対して触媒としての機能をする分子です。酵素によって触媒される反応のことを「酵素的反応」と言います。
酵素は生物が物質を消化する段階から、それ以後の吸収、分布、代謝、排泄に至るまで、とにかくいろいろな過程に関係しています。つまり、生体が物質を利用するために変化させることに欠かせないものなのです。
酵素の多くは生体内で作り出したタンパク質をもとにして構成されており、各種特性についても、他のタンパク質と同様です。
そもそも栄養とは何でしょう?以前の栄養学では、炭水化物、タンパク質、脂肪という三大栄養素が、生きていく上で必要な栄養素とされていました。その後に、ビタミン、ミネラルが加わりました。それは、炭水化物を摂取しても、それだけでエネルギーとして効率的に代謝しないからです。
更に、6番目に食物繊維が加わりました。当然こうした栄養素は大切ですが、生命維持の上でビタミン、ミネラルよりもっと大切なのが酵素なのです。
多くの人が「消化酵素」を連想されると思います。しかし実はそれだけではなく、酵素は、食べたものの消化吸収以外にも、呼吸をしたり、筋肉を動かしたりする等、殆どの生命活動に関与しているのです。こうした酵素の働きが存在しなくなると、人間は(動物も)生きることはできないのです。言ってみれば、生命活動の源ということなのです。